概要
Windows 及び Ubuntu でグラフ描画ライブラリ Graphviz をインストールする方法について解説します。 Python には、pydot、pygraphviz など Graphviz を Python から利用できるようにしたラッパーライブラリがいくつかありますが、それらを利用するためには、Graphviz 本体がインストールされている必要があります。
Windows
Graphviz のインストール
graphviz.org から「graphviz-2.38.msi」をダウンロードします。 ダウンロードが完了したら、インストーラーを実行します。
環境変数 Path への登録
dot.exe
があるディレクトリを環境変数 Path
に登録します。
デフォルトのインストール先の場合、追加するパスは C:\Program Files (x86)\Graphviz2.38\bin
になります。
コマンドプロンプトを実行し、where dot
と入力して、dot.exe
があるパス C:\Program Files (x86)\Graphviz2.38\bin\dot.exe
が表示されれば、成功です。
Ubuntu
apt
コマンドでインストールできます。
apt install -y --no-install-recommends graphviz graphviz-dev
Python の Graphviz のラッパーライブラリ
ラッパーライブラリの一覧
Python には、Graphviz のラッパーライブラリが複数あります。
- pydot 系
- pygraphviz
pydot は一時期更新が止まっており、pydotplus や pydot-ng など、Python 3 に対応したライブラリが登場しましたが、現在では本家の pydot が Python 3 に対応したため、こちらを使いましょう。 pydot の他に有名なものは、pygraphviz があります。
下記では、pydot と pygraphviz を試してみます。
pydot
pip install pydot
でインストールできます。
import pydot
G = pydot.Dot()
G.add_edge(pydot.Edge("A", "B"))
G.add_edge(pydot.Edge("A", "C"))
G.write_png("pydot.png")
pygraphviz
pip install pygraphviz
でインストールできます。
import pygraphviz as pgv
G = pgv.AGraph()
G.add_edge("A", "B")
G.add_edge("A", "C")
G.draw("pygraphviz.png", prog="dot")
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