目次
概要
Linux の ls コマンドについて解説します。
基本的な使い方
ls
コマンドは、指定したディレクトリの内容を表示します。
-l
オプションを指定すると、詳細情報を表示します。
隠しファイルも含めてすべてのファイルを表示
-a
オプションを指定すると、隠しファイルも含めてすべてのファイルを表示します。
カレントディレクトリおよび親ディレクトリを非表示
-A
オプションを指定すると、カレントディレクトリ (.
) および親ディレクトリ (..
) を非表示にします。
ファイルサイズの表示単位を変更する
デフォルトでは、ファイルサイズはバイト単位で表示されます。
-h
オプションを指定すると、ファイルサイズを人間に読みやすい形式で表示します。
ls コマンド | 説明 |
---|---|
ls -lh |
人が読みやすい単位でサイズを表示 (基数 1024) |
ls --si |
人が読みやすい単位でサイズを表示 (基数 1000) |
ls --block-size=K または ls -lk |
サイズをキロバイト単位で表示 |
ls --block-size=M |
サイズをメガバイト単位で表示 |
ls --block-size=G |
サイズをギガバイト単位で表示 |
ls --block-size=T |
サイズをテラバイト単位で表示 |
ls --block-size=KiB |
サイズをキビバイト単位で表示 |
ls --block-size=MiB |
サイズをメビバイト単位で表示 |
ls --block-size=GiB |
サイズをギビバイト単位で表示 |
ls --block-size=TiB |
サイズをティビバイト単位で表示 |
サブディレクトリの中身も再帰的に表示する
-R
オプションを指定すると、サブディレクトリの中身も再帰的に表示します。
アクセス日時、変更日時、作成日時を表示する
デフォルトでは、タイムスタンプに更新日時が表示されますが、--time
オプションで他のタイムスタンプを表示することができます。
ls コマンド | 説明 |
---|---|
ls -l --time=access |
最終アクセス日時 |
ls -l --time=modification |
最終変更日時 |
ls -l --time=status |
最終状態変更日時 |
ls -l --time=creation |
作成日時 |
タイムスタンプの表示形式は、--time-style
オプションで指定できます。
ls コマンド | 説明 |
---|---|
ls -l --time-style=full-iso |
詳細な ISO 8601 形式のタイムスタンプ表示 |
ls -l --time-style=long-iso |
長い形式の ISO 8601 タイムスタンプ表示 |
ls -l --time-style=iso |
短い形式の ISO 8601 タイムスタンプ表示 |
ls -l --time-style=locale |
ロケールに従ったタイムスタンプ表示 |
ls -l --time-style=+%Y-%m-%d |
date コマンドの形式に従ったタイムスタンプ表示 |
ソートする
デフォルトでは、ファイル名順に表示されますが、オプションでソート順を変更することができます。
ls コマンド | 説明 |
---|---|
ls -lt --time=access |
最終アクセス日時が新しい順でソート |
ls -lt --time=modification |
最終変更日時が新しい順でソート |
ls -lt --time=status |
最終状態変更日時が新しい順でソート |
ls -lt --time=creation |
作成日時が新しい順でソート |
ls -lt --time=access |
アクセス時間が新しい順でソート |
ls -lX |
拡張子をアルファベット順でソート |
ls -l |
ファイル名をアルファベット順でソート |
ls -lS |
ファイルサイズが大きい順でソート |
-r
: 逆順にソート-v
: 自然順にソート
インディケータを表示する
-F
オプションを指定すると、ファイルの種類を示すインディケータが表示されます。
記号 | 意味 |
---|---|
name/ |
name はディレクトリ |
name* |
name は実行可能ファイル |
name= |
name はソケット |
name@ |
name はシンボリックリンク |
name| |
name は名前付きパイプ |
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