概要
この記事では、Python のパッケージ・プロジェクト管理ライブラリ uv で Python パッケージに付属するコマンドを実行する方法ついて解説します。
ツールを実行する
Python パッケージの中には、mypy
や jupyter
といったようにコマンドラインのツールとして使用できるものがあります。
パッケージをインストールした際に使用できるコマンドを実行するには、uv tool run <COMMAND>
または uvx <COMMAND>
を使用します。
uv tool run
のエイリアスとして uvx
が提供されており、以下は同じです。
パッケージ名とコマンド名が異なる場合、パッケージ名を --from <PACKAGE>
で指定します。
バージョンを指定する
パッケージのバージョンを指定する場合、<COMMAND>@<VERSION>
で指定します。
--from
でバージョンの条件を指定することも可能です。
ツールをインストールする
ツールのコマンドを uvx
または uv tool run
なしに実行できるようにするには、uv tool install <PACKAGE>
を使用します。
このコマンドを実行すると、パッケージ mypy
で使用できるコマンドが PATH が通っている ~/.local/bin/
以下にインストールされるため、コマンドをそのまま実行できるようになります。
すでにインストール済みのパッケージを更新は、uv tool upgrade <PACKAGE>
で行います。
uv tool
で使用できるコマンド:
コマンド | 説明 |
---|---|
uv tool run |
Python パッケージが提供するコマンドを実行 |
uv tool install |
Python パッケージが提供するコマンドをインストール |
uv tool uninstall |
ツールをアンインストール |
uv tool upgrade |
インストール済みのツールを更新 |
uv tool list |
インストール済みのツールを一覧表示 |
uv tool update-shell |
ツールの実行ファイルディレクトリが PATH にあることを確認 |
uv tool dir |
インストール先のディレクトリパスを表示 |
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