概要
遊戯王のトラップカード「連慄砲固定式」を簡単に使える「連慄砲固定式 計算ツール」について紹介します。
連慄砲固定式
連慄砲固定式 (れんりつほうこていしき) のカードテキストは以下のようになっています。
一見複雑ですが、わかりやすく書き直すと、以下のようになります。
使用する手順は以下のようになります。
- 「自分、相手の手札・フィールドの枚数」と「相手のフィールドにいるモンスターのレベル・ランク」を確認します。
- 「自分、相手の手札・フィールドの枚数」 = 2X + F、「相手のフィールドにいるモンスターのレベル・ランク」 = X + F となるように、EX デッキからレベルが F の融合モンスター 1 体とランクが X のエクシーズモンスター 2 体を選び、3 体を除外して、発動します。
- 効果処理の段階で、レベル・ランクが X + F となるモンスターが相手フィールドにいる場合、相手フィールドのカードをすべて除外します。
- 融合モンスター 1 体と同じランクの X モンスター 2 体のペアが必要となるので、それ用に EX デッキにモンスターを入れておく必要があります。ラビュリンスのような EX デッキをほとんど使わないデッキがよいでしょう。
- 注意点として発動は 2X + F=「自分、相手の手札・フィールドの枚数」を満たす融合・エクシーズモンスター 3 体がいればできますが、効果処理時に相手のフィールドにレベル・ランクが X + F となるモンスターが相手フィールドにいなければ不発になります。
ツールの使い方
「モンスター追加」欄で EX デッキの融合やエクシーズモンスターを追加します。以下の 2 つの方法で検索できます。
- モンスター名の一部 (よみがな可) を入力する。
- 種類やレベル・ランクのチェックボックスで絞り込む
入力後に「計算」欄で「相手フィールドのモンスターのレベル・ランク」と「お互いの手札・フィールドのカードの数」を入力すると、除外する組み合わせが表示されます。 また、早見表より、テーブルで ◯ がついている欄は除外する組み合わせが存在することを表しており、発動後に「お互いの手札・フィールドのカードの数」が変化した場合のことも考えることができます。
融合・エクシーズモンスターで除外できる組み合わせ
「相手のフィールドにいるモンスターのレベル・ランク」と「自分、相手の手札・フィールドの枚数」の 2 つに対して、要求される融合モンスターのレベル F とエクシーズモンスターのレベル X が異なります。 融合モンスターのレベルは 0~12、エクシーズモンスターのランクは 0 ~ 13 の範囲であることを考えると、この 2 つのペアで除外可能な組み合わせを計算することができます。
import itertools
import csv
def create_matrix(fusion_levels, xyz_levels):
data = {}
for f, xyz in itertools.product(fusion_levels, xyz_levels):
enemy_levels = f + xyz
total_cards = f + 2 * xyz
if enemy_levels > 13:
continue # レベル・ランクは効果など使わなければ13が最大
data[(total_cards, enemy_levels)] = f, xyz
# matrix にする。
max_row = max(x[0] for x in data) + 1
max_col = max(x[1] for x in data) + 1
matrix = [[None for _ in range(max_col)] for _ in range(max_row)]
for (x, y), value in data.items():
matrix[x][y] = value
return matrix
fusion_levels = list(range(1, 13)) # 融合モンスターのレベルの範囲 1~12
xyz_levels = list(range(0, 14)) #エクシーズモンスターのレベルの範囲 0~13
matrix = create_matrix(fusion_levels, xyz_levels)
# CSV に出力する
with open('matrix.csv', 'w', newline='') as file:
writer = csv.writer(file)
writer.writerow([''] + list(range(len(matrix[0]))))
for i, row in enumerate(matrix):
writer.writerow([i] + row)
上記のコードで表を作成すると以下のようになります。 行の 1~25 は「自分、相手の手札・フィールドの枚数」、列の 1 ~ 13 は「相手のフィールドにいるモンスターのレベル・ランク」、セルは「(除外する融合モンスターのレベル、除外する X モンスターのレベル)を表しています。 例えば、10 行 6 列のセルを見ると、(2, 4) となっているので、「自分、相手の手札・フィールドの枚数」が 10 枚で「相手のフィールドにいるモンスターのレベル・ランク」が 6 のときは、レベル 2 の融合モンスター 1 体とランク 4 のエクシーズモンスター 2 体を除外すればよいことがわかります。
実際、F=2、X=4 とすると、
F + 2X = 10
F + X = 6
となり、確かに成り立つことがわかります。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (1, 0) | ||||||||||||
2 | (2, 0) | ||||||||||||
3 | (1, 1) | (3, 0) | |||||||||||
4 | (2, 1) | (4, 0) | |||||||||||
5 | (1, 2) | (3, 1) | (5, 0) | ||||||||||
6 | (2, 2) | (4, 1) | (6, 0) | ||||||||||
7 | (1, 3) | (3, 2) | (5, 1) | (7, 0) | |||||||||
8 | (2, 3) | (4, 2) | (6, 1) | (8, 0) | |||||||||
9 | (1, 4) | (3, 3) | (5, 2) | (7, 1) | (9, 0) | ||||||||
10 | (2, 4) | (4, 3) | (6, 2) | (8, 1) | (10, 0) | ||||||||
11 | (1, 5) | (3, 4) | (5, 3) | (7, 2) | (9, 1) | (11, 0) | |||||||
12 | (2, 5) | (4, 4) | (6, 3) | (8, 2) | (10, 1) | (12, 0) | |||||||
13 | (1, 6) | (3, 5) | (5, 4) | (7, 3) | (9, 2) | (11, 1) | |||||||
14 | (2, 6) | (4, 5) | (6, 4) | (8, 3) | (10, 2) | (12, 1) | |||||||
15 | (1, 7) | (3, 6) | (5, 5) | (7, 4) | (9, 3) | (11, 2) | |||||||
16 | (2, 7) | (4, 6) | (6, 5) | (8, 4) | (10, 3) | ||||||||
17 | (1, 8) | (3, 7) | (5, 6) | (7, 5) | (9, 4) | ||||||||
18 | (2, 8) | (4, 7) | (6, 6) | (8, 5) | |||||||||
19 | (1, 9) | (3, 8) | (5, 7) | (7, 6) | |||||||||
20 | (2, 9) | (4, 8) | (6, 7) | ||||||||||
21 | (1, 10) | (3, 9) | (5, 8) | ||||||||||
22 | (2, 10) | (4, 9) | |||||||||||
23 | (1, 11) | (3, 10) | |||||||||||
24 | (2, 11) | ||||||||||||
25 | (1, 12) |
EX デッキにいれるモンスター
EX は最大 15 枚であるため、上記のテーブルすべてのパターンに対応するモンスターを入れることはできません。そのため、デュエル中に起きやすいパターンを考えて、組み合わせを選ぶ必要があります。 エクシーズモンスターは同じランクを 2 体採用する必要があることを考えると、融合モンスターレベルの種類とエクシーズモンスターのレベルの種類は
(融合のレベルの種類、エクシーズのレベルの種類) = (1, 7), (3, 6), (5, 5), (7, 4), (9, 3), (11, 2), (13, 1)
のいずれかが候補です。
例えば、融合モンスターのレベルを 1 ~ 5 の 5 体、エクシーズモンスターを 1 ~ 5 の各 2 体ずつの合計 10 体を採用した場合は以下のようになります。
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3 | (1, 1) | ||||||||
4 | (2, 1) | ||||||||
5 | (1, 2) | (3, 1) | |||||||
6 | (2, 2) | (4, 1) | |||||||
7 | (1, 3) | (3, 2) | (5, 1) | ||||||
8 | (2, 3) | (4, 2) | |||||||
9 | (1, 4) | (3, 3) | (5, 2) | ||||||
10 | (2, 4) | (4, 3) | |||||||
11 | (1, 5) | (3, 4) | (5, 3) | ||||||
12 | (2, 5) | (4, 4) | |||||||
13 | (3, 5) | (5, 4) | |||||||
14 | (4, 5) | ||||||||
15 | (5, 5) |
- 1 ターン目に 10 枚からスタートするので、手札・フィールドの枚数は 10 枚以上の場合が多い
- モンスターのレベルは 10 以下が多い
以上 2 点を満たす最も除外できるパターンが多い組み合わせは以下の 3 通りになります。 (手札・フィールドの枚数 10 枚以上、相手フィールドのレベル・ランク 10 以下という条件で最大化)
- 融合: 1~5、エクシーズ 3~7
- 融合: 1~5、エクシーズ 4~8
- 融合: 1~7: エクシーズ 3~6
融合: 1~5、エクシーズ 3~7
セルの値 = (融合モンスターのレベル、2 体のエクシーズモンスターのレベル)
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | (1, 3) | ||||||||
8 | (2, 3) | ||||||||
9 | (1, 4) | (3, 3) | |||||||
10 | (2, 4) | (4, 3) | |||||||
11 | (1, 5) | (3, 4) | (5, 3) | ||||||
12 | (2, 5) | (4, 4) | |||||||
13 | (1, 6) | (3, 5) | (5, 4) | ||||||
14 | (2, 6) | (4, 5) | |||||||
15 | (1, 7) | (3, 6) | (5, 5) | ||||||
16 | (2, 7) | (4, 6) | |||||||
17 | (3, 7) | (5, 6) | |||||||
18 | (4, 7) | ||||||||
19 | (5, 7) |
融合: 1~5、エクシーズ 4~8
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9 | (1, 4) | ||||||||
10 | (2, 4) | ||||||||
11 | (1, 5) | (3, 4) | |||||||
12 | (2, 5) | (4, 4) | |||||||
13 | (1, 6) | (3, 5) | (5, 4) | ||||||
14 | (2, 6) | (4, 5) | |||||||
15 | (1, 7) | (3, 6) | (5, 5) | ||||||
16 | (2, 7) | (4, 6) | |||||||
17 | (1, 8) | (3, 7) | (5, 6) | ||||||
18 | (2, 8) | (4, 7) | |||||||
19 | (3, 8) | (5, 7) | |||||||
20 | (4, 8) | ||||||||
21 | (5, 8) |
融合: 1~7: エクシーズ 3~6
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | (1, 3) | |||||||||
8 | (2, 3) | |||||||||
9 | (1, 4) | (3, 3) | ||||||||
10 | (2, 4) | (4, 3) | ||||||||
11 | (1, 5) | (3, 4) | (5, 3) | |||||||
12 | (2, 5) | (4, 4) | (6, 3) | |||||||
13 | (1, 6) | (3, 5) | (5, 4) | (7, 3) | ||||||
14 | (2, 6) | (4, 5) | (6, 4) | |||||||
15 | (3, 6) | (5, 5) | (7, 4) | |||||||
16 | (4, 6) | (6, 5) | ||||||||
17 | (5, 6) | (7, 5) | ||||||||
18 | (6, 6) | |||||||||
19 | (7, 6) |
手札・フィールドの枚数の多さ重視
上記 3 つよりは合計のパターンは少ないが、手札、フィールドの枚数をより集めにしたパターンです。 (手札・フィールドの枚数 15 枚以上、相手フィールドのレベル・ランク 8~10 という条件で最大化)
- 融合: 1~5: エクシーズ 5~9
レベル 8 がいれば 13 ~ 15 枚、レベル 10 がいれば 15 ~ 19 枚に対応できます。
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | (1, 5) | |||||||
12 | (2, 5) | |||||||
13 | (1, 6) | (3, 5) | ||||||
14 | (2, 6) | (4, 5) | ||||||
15 | (1, 7) | (3, 6) | (5, 5) | |||||
16 | (2, 7) | (4, 6) | ||||||
17 | (1, 8) | (3, 7) | (5, 6) | |||||
18 | (2, 8) | (4, 7) | ||||||
19 | (1, 9) | (3, 8) | (5, 7) | |||||
20 | (2, 9) | (4, 8) | ||||||
21 | (3, 9) | (5, 8) | ||||||
22 | (4, 9) |
レベル 8 重視
手札・フィールドの枚数 10 枚以上、相手フィールドのレベル・ランク 8 という条件で最大化
- 融合: 1, 2, 3, 4, 5: エクシーズ 3, 4, 5, 6, 7
- 融合: 1, 2, 3, 4, 6: エクシーズ 2, 4, 5, 6, 7
- 融合: 1, 2, 3, 5, 6: エクシーズ 2, 3, 5, 6, 7
- 融合: 1, 2, 4, 5, 6: エクシーズ 2, 3, 4, 6, 7
- 融合: 1, 3, 4, 5, 6: エクシーズ 2, 3, 4, 5, 7
- 融合: 2, 3, 4, 5, 6: エクシーズ 2, 3, 4, 5, 6
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