目次
概要
Linux では、システムにインストールされているコマンドやファイルの場所を検索するために、いくつかの便利なコマンドが用意されています。
この記事では、locate
、type
、whereis
、および which
コマンドの使い方について説明します。
まとめ
以下の表は、locate
、type
、whereis
、which
、および updatedb
コマンドの機能と用途を整理したものです。
コマンド | 機能 |
---|---|
locate |
ファイル名を基に高速にファイルを検索する |
type |
コマンドの種類を表示する |
whereis |
コマンドのバイナリ、ソースコード、マニュアルページの場所を検索する |
which |
PATH に基づいてコマンドのフルパスを表示する |
updatedb |
locate コマンドのデータベースを更新する |
locate
コマンド
locate
コマンドは、指定された名前を持つファイルやディレクトリを迅速に検索するためのツールです。
locate
は、定期的に更新されるデータベースを使用して検索を行うため、高速に検索結果を返します。
# locate コマンドのインストール
sudo apt install mlocate
# example.txt という名前のファイルを検索
locate example.txt
上記のコマンドは、システム上のすべての example.txt
をファイル名に含むパスを表示します。
locate
コマンドのデータベースは定期的に更新されますが、手動で更新する場合、updatedb
コマンドで行います。
sudo updatedb
type
コマンド
type
コマンドは、指定したコマンドがシェルの組み込みコマンド、エイリアス、関数、または外部コマンドのいずれであるかを表示します。
$ type ll
ll is aliased to `ls -alF'
$ type echo
echo is a shell builtin
$ type apt
apt is hashed (/usr/bin/apt)
whereis
コマンド
whereis
コマンドは、指定したコマンドのバイナリ、ソースコード、およびマニュアルページの場所を検索します。
$ whereis gcc
gcc: /usr/bin/gcc /usr/lib/gcc /usr/share/gcc
$ whereis apt
apt: /usr/bin/apt /usr/lib/apt /etc/apt
which
コマンド
which
コマンドは、指定したコマンドがどのパスに存在するかを表示します。システムの PATH
環境変数に基づいて検索を行います。
$ which apt
/usr/bin/apt
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